家庭菜園

雑草とは?その4つの特徴【徹底解説】

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土地を見つけたら次は、その土地を野菜を育てることができる環境に整えていきます。

一番初めにすることはズバリ「除草」です。

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そしてこの除草が一番大変で、体力的にも精神的にもツラいです。

この「除草」をうまくマスターすることで、野菜作りの管理はグッと楽になります。

移住マスター
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雑草についての理解を深めることで除草をうまくマスターできますよ。

雑草とは

雑草とは、人間の身の回りに自生して(勝手に生えて)人間に好まれない草です。

あなたに好まれない植物は、あなたにとっては雑草です。

イネやダイズなど人間にとって食物となるので栽培する食用作物や、果樹や野菜などの園芸植物、観賞用に栽培する草花や庭木などは、人間に好まれる植物です。

一方、セイタカアワダチソウやオオブタクサ、ヤブカラシ、ヘクソカズラのように人に嫌われる植物もあります。

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「雑草」という植物はありません。人間が(あなたが)雑草とすれば雑草なのです。

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雑草の特徴①

多数の種子をつける

アブラナ

完全に人工的な環境でしか生育できない植物はありません。

そのため、どんな植物も温度や水分条件が適せば自生できるので、雑草となりえます。

しかし、雑草となりやすい植物には共通性があり、それは、どれも繁殖力が高く、成長が早いことです。

雑草の大部分は種子植物で、種子で繁殖します。

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つまり、雑草となりやすい植物は種子を多くつけ、それを広げる能力があります。

種子植物には、ソラマメのように大きな種を少数つけるものと、ケシのように小さな種を多くつけるものがあります。

大きな種の方が、発芽後の生育がよく、すでに多くの植物が生えているところでも育つことができます。

小さな種では、発芽初期の苗が小さく、他の植物に負けてしまいます。

種が小さな植物は多くの種をつけるので、植物が覆われておらず土が露出したところに落ちた一部の種子は生育して子孫を増やせます。

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なので小さな種子をつける植物は、河川敷や土砂崩れしやすい斜面のように撹乱されやすい土地に適していて、人間による撹乱にも適応性が高いので、雑草になりやすいと言えます。

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雑草の特徴②

自ら種子をまく

タンポポ

タンポポの種には羽毛がついていて、風で飛びます。

ヒメジョオンやノボロギク、ヒメカシヨモギ、セイタカアワダチソウなど多くのキク科植物の種も同じように羽毛があり、よそから飛んできます。

コセンダングサ(俗にゆうひっつき虫)のように、人に衣服や動物の体について運ばれるものや、鳥や動物に食べられて運ばれるものもあります。

カタバミやスミレの種は、莢(さや)から飛び散ります。

イネ科の雑草の種は、穂からこぼれ落ちます。(脱粒性)

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イネ科の中でもお米や小麦はこの脱粒性はありませんが、お米や小麦の原種の野生植物では、種子が穂から落ちて広がります。

マメ科の雑草も莢が弾けます。大豆は莢が弾けませんが、大豆の祖先の野草であるツルマメは、莢が弾けます。

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お米や大豆などの栽培植物では、種子が成熟しても植物体からこぼれ落ちないようなものを人間が選んできた結果、そうなったと考えられています。

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雑草の特徴③

早く子どもを作る、地中で生存できる

ドクダミ

雑草の成長は早く、発芽して1、2ヶ月のうちに種を撒き散らすタネツケバナやカタバミのような植物もあります。

これらは小さくても種子をつけるので、草取りをしていて見落としがちで、よく増えます。

小さいのだから問題ないと思われるかもしれませんが、養分などの環境条件が良いと大きくなります。

発芽から実をつくるまでのサイクルが短い植物は、人間によって撹乱される場所に適応力があります。

エノコログサやヒメジョオンのように大きくなる雑草は、花が咲き種子を飛ばすまでの日数が長いので、草取りによって取り除かれますが、サイクルが短い植物は、気づかないうちに種子をつけて広げるので、よく管理している庭でも目につく雑草です。

セイタカアワダチソウやドクダミのように、地中に根茎を伸ばしたり、カタバミのように球根をつける植物は、草取りで地上部を丁寧に取り除いても、地下から芽が出てきます。

生育に適さない季節の間、地中の根茎や球根だけで生存する種類も多くあります。

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そのような植物は、草取りで根茎や球根を完全に取り除くのは困難なので、雑草としての繁殖力が高いです。

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雑草の特徴④

種子は休眠する

フキ

野生的な植物の種は一般的に休眠性を持っています。

休眠性:タネが地面に落ちてもすぐには発芽しない性質。生育に適さない季節の間は、タネとして生き残って、生育に適した季節に芽が出る植物の能力。

例えば、秋から春にかけて生育する植物は、夏の暑さや乾燥に弱いので、初夏にタネをつけて地面に落ちたタネがすぐに芽が出ると、夏の間に枯れてしまいます。

しかし、休眠性を持っておけば、秋まで芽を出さないで種の状態で生存できます。

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雑草のタネの中には、地面に落ちたものが2、3年後に芽が出る、なんてことも多くあります。

なので、一度雑草の種が撒き散らされると、数年間(長いもので10年以上)は雑草が発芽してくると思った方が良いでしょう。

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雑草の特徴⑤

不良環境に強い

雑草は、作物や観賞植物が生えてこないような砂利道や人に踏まれるようなところにも生え、低温、高温、乾燥、など不良の環境下でも生存できるものが多くあります。

不良な環境下では、小さく育って早く種をつけ、生育に適している条件では、大きく育ってたくさんの種をつける適応力もあります。

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成長が早いので、栽培している作物や観賞植物との競合に勝ち、それらを覆ってしまうほどになります。

おわりに

雑草について基本的なことがわかったら、どんどん除草していきます。

除草と言っても草抜きですか?草刈りですか?

下記の記事では、草抜きと草刈りについてそれぞれの役割についてまとめています。

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