雑草を抑制する効果(アレロパシー)を持つ植物【一覧】
植物が何らかの化学物質を出して他の生物に影響を及ぼすことをアレロパシーと言います。
植物の中には他の植物の成長するアレロパシー作用を持つ植物も多く、そのような植物を植えておけば、あまり雑草が生えない庭や空き地にすることができます。
この記事では、アレロパシー作用を持つ植物について代表的なものを一覧にしてまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
全てのアレロパシー作用を持つ植物をまとめたものではありません。全部まとめると膨大な量になるので、、、、
セイタカアワダチソウ
アレロパシー作用を示す植物として、よく知られているのがセイタカアワダチソウです。
セイタカアワダチソウの根から、他の植物の種子の発芽を抑制する物質が出ていることがわかっています。
セイタカアワダチソウ自身の種子の発芽も抑制します。
ヨモギ
ヨモギもセイタカアワダチソウと同様の作用があることが知られています。
イタドリやナガミヒナゲシもアレロパシー作用を示すようです。
これらの植物は「侵略的外来種ワースト100」に含まれていたりするので、それらを庭や空き地で繁殖させて雑草防除するのは正直ビミョーです。
ドクダミ
ドクダミは、他の植物の成長抑制作用があることが実験的にも示されており、ドクダミが膝下えり生えているところには他の雑草はあまり生えません。
ドクダミは薬草であり、外来植物ではなく、草丈が低く白い花が咲くので、庭で育てているところもよく見かけます。
ドクダミは害虫忌避の効果もあり、虫除けスプレーも作れるようです。
ヒメイワダレソウ
ヒメイワダレソウは、レタスの根の伸長阻害活性や様々な植物の種子発芽抑制作用が確認されていて、アレロパシーの原因物質も明らかにされています。
草の丈は5〜15cmで地面を這うように広がるので、雑草防除のためのグランドカバーとして使えます。
種子はほとんどできませんが、南米原産のこの植物がオーストラリアやフランスで雑草化しているという報告があります。
スズラン
スズランやシランもアレロパシー活性が実験的に示されていますが、これらは雑草防除に使えるほどの繁殖力はありません。
ディコンドラもシバのように広がるほふく性の植物で、雑草の抑制効果があるようです。
ヘアリーベッチはカラスノエンドウに似た植物で、丈は50cm程で、果樹園や放棄地などの雑草防止に利用されています。
タイム・ハナニラ
ハーブのタイムもアレロパシーも示しています。
タイムが広がっているところでは雑草が生えてこず、これまで生えていた植物も弱いっていくのを経験しています。
ハナニラもアレロパシー効果もあります。
ハナニラの葉が生えているときは、そこには他の植物は生えませんし、夏に花がなくなっても、雑草がほとんど生えてきません。
タイムもハナニラも広がるには年数が必要ですが、丈が低く、花もキレイなので、雑草防止のグランドカバーとして適しています。
おわりに
この記事ではアレロパシーの効果を持つ雑草についてまとめました。
アレロパシーについてさらに詳しく知りたい方は下記を参考にしてください。