田舎での土地の探し方とその方法【家庭菜園】
「野菜を自分で自給したい!」そう思う人はたくさんいるのではないでしょうか。
野菜を育てるには、まずは土地が必要です。
自分で土地を持っている場合は、その土地で野菜を育てれば良いですが、土地がなかったり、移住する場合は、まずは、畑をするための土地を探さなければなりません。
この記事では、畑をするための土地の探し方についてまとめました。ぜひ参考にしてください。
近所の人に交渉し耕作放棄地を使わせてもらう
地方であればこの方法が一番良いです。
というのも地方は土地がたくさん余っていたり、昔使っていた畑が耕作放棄地となり、放置されている場合がたくさんあるからです。
また、自分が住んでいる場所に比較的近いところの耕作放棄地を借りる(譲ってもらう)ことができれば、毎日の野菜の管理も楽になります。
さらに、耕作放棄地を使わせてもらう場合は、費用が発生しないことも多く、金銭的な面でも良い部分が多いです。
デメリットとしては、そういった土地は耕作放棄地が多く、雑草や石ころの除去などの作業から始まります。
雑草もはじめの方は特にすぐに生えてくるので、こまめに除草を行わなければなりません。
ただ、辛抱強く何度も除草をおこなっていくと、徐々に雑草の勢いは弱くなってきて、管理も段々と楽になってきます。最初が肝心!
また、直接土地の所有者と交渉するわけですから、その人との信頼関係がとても大切になってきますし、交渉術もいるので、そういったコミュニケーションが苦手な人は不向きかもしれません。
また、その土地が誰の土地か分からない、そういった人脈がない場合は、まずは、移住先の役場で聞いたり、移住促進センターなどで聞いてみるのも良いでしょう。
地方移住をした場合は、まず初めに「土地を貸してください!」と単刀直入に交渉するより、周り(近所の人)に「野菜を育てたい」ことを雑談の中でもいいので伝える方が良いです。すると「この土地が余っているよ!」などの情報をもらえたり、土地を貸してもらえることが多いです。
・費用がかからない場合が多い
・近所の土地を借りる(譲ってもらえれば)土地の管理が楽
・耕作放棄地が多く、初めの除草などが大変
・ある程度のコミュニケーション能力が必要。
僕は、この方法で土地を無償で借りています。家からすぐのところを借りることができたので、管理もとても楽です。
貸し農園を契約する
住んでいる地域には大抵(大都会ではなければ)貸し農園(市民農園)があります。
一区画ごとの貸し出し(大抵30㎡ほどの大きさ)で年間1万円程度のところが多いです。
こういった場所の利点は区画ごとの貸し出しなので同じ畑仲間を作りやすいことです。
初めて野菜作りをする場合は、うまく野菜ができるか不安になることもありますが、貸し農園であれば隣の区画の人に野菜作りの悩み事を相談することができます。
できた野菜を交換するのも楽しいですね。
ただ、こういった貸し農園は昨今人気が高く、区画の取り合いになることもしばしばあります。
また、一年ごとに区画の更新があるので、同じ場所で続けることができるとは限りません。
場合によっては、前任者がその畑の土の栄養分を偏らせてしまって不作が続いたり、連作障害(同じ野菜を連続して作ることで起きる作物の病気)が起こる可能性もあります。
・区画ごとの貸し出し、費用は大体年間1万円程度、1年ごとの更新が多い。
・野菜作りの悩みなどの近隣の人に相談することができる。
・土の状態が分からないので、野菜が連作障害などの病気にかかることがある
貸し農園を探すのであれば貸し農園検索サービスである、「シェア畑」で探すのも手です。
土地を購入する
大きな農地で本格的に野菜を育てる場合は、農地の購入を検討しても良いかもしれません。
農地は市町村の農業委員会によって管理されています。
購入可能な農地があるかどうかは市町村にまずは問い合わせするのが良いです。
もしくは「農地中間管理機構(農地バンク)」に問い合わせて見ても良いかもしれません。
農地バンクでは耕作をやめている離農農家や規模を縮小している農家等から農地を買い入れて、規模を拡大したい農家や耕作を始めたい農家向けに農地を売渡しています。
大規模に農業として野菜を育てる場合は、土地の購入を検討すると良いと思いますが、家庭菜園レベルで野菜を育てる場合は、貸し農園ぐらいが農地の管理のしやすさとしても良いでしょう。
おわりに
もしまだ移住前なのであれば、慌てずに移住してから探す方が自分にあった土地を探すことができます。
地方にはたくさんの土地が余っています。限界集落と呼ばれるような場所では尚更です。
気持ちが高まるのはわかりますが、そこはグッと堪えてしっかり吟味して農地を選定することが大事です。
畑をする土地を見つけることができれば、次は、その土地を除草をして環境を整えていきましょう。